11月某日午前、フリーダイヤルの電話が鳴る。
買取の依頼だ。
内容を伺うと本が150冊前後あるとのこと。
このお客様、「ハードボイルド系」が好きとの事で「大藪晴彦」先生の作品を多くお持ちの様です。
「大藪晴彦」先生といえばまさに「ハードボイルド小説の先駆け的存在」。
この日は午前中に他の買取が1件入っていたので、その後で寄らせて頂く事に。
お客様のお宅に到着すると
「わざわざ遠くからすみません」と物腰の柔らかい男性。
早速本を見させて頂くと、文庫本がズラリ。
特に「大藪春彦」先生や「門田泰明」先生の本が大量にありました。
その他に、手芸関係の雑誌が100冊前後。
4階のお部屋でしたので、階段がキツイキツイ。
それでも「持ってってもらえるだけでも助かるよ」と
言われるとやりがいを感じます。
しかし、買い取りって難しい。
今回は初めてご利用頂いたお客様だった事もあり、また次回も利用して頂きたいと考え、利益度外視で査定をさせて頂いたのですが、
「これだけ量があるからもっと高くならない?」
と言われてしまいました。
確かに新品で買ってる値段から考えれば、そう感じてしまうのかもしれません。
ただ、買い取った商品をどんなに上手に売っても査定価格に到達させるのは難しいくらいの金額をお付けしていたので、そう言われてしまった事が残念です。
買い取り価格には自信を持ってますので、他に何度か他の古本屋さんで売った経験のある方なら、あるいは満足して頂けたのかもしれませんが、初めてお売りになったとの事でしたので、仕方ないのかもしれません。
もっとお客様に満足して頂ける様に頑張らなきゃいけないな。と思った1日でした。